「なっきぃはどこ行ったの?」
2ショット撮影会場である、ホテルシーパレスリゾートに到着した舞美達。
スタッフ達が、会場設営をしている。他のメンバーは、バスガイドの衣装を見せ合って
わいわいと騒いでいた。
そろそろ第一陣のヲタ…もといファンの皆様が到着されるというのに、早貴の姿が見え
ないのだった。リーダーとしてはちゃんと統率しなければ、との焦りがある。
「あ、えり!なっきぃ見なかった?」
舞美は、ハンカチを手にドアから入ってきたえりかに尋ねた。えりかは一瞬、考え込む
ような表情をしたが、来た方向を振り返って言った。
「あたしがトイレ入って、出てくるまで…閉まってた個室があるから、もしかしたら…」
緊張のあまり下痢?それとも便秘?いつも快便なのでイマイチわからない悩みだったが
舞美はとりあえずそのトイレへ向かった。
会議室風の撮影会場を出る。カーペットの敷き詰められた廊下を抜けて曲がると、女子
トイレがある。中はホテルらしく、さすがに清潔かつ上品だった。ひとつだけ使用中の
個室がある。舞美は近づいて、ノックをした。
「あの…人違いならノックだけ返してください。もしなっきぃなら返事してくれる?」
数秒の間を置いて、女の子の声で返答が帰ってくる。
「…あ、あたし、早貴だけど、何?」
「何、じゃないわよ、もう撮影始まっちゃうわよ。どうしたの?お腹壊してるの?」
「だ、大丈夫!すぐ出るから、うん、とりあえず出るから!」
衣擦れの音の後、すぐに水が流され、中からバスガイド姿の早貴が出てくる。
なんだか、息を切らしているようだった。それほど気合を入れてきばんでいたのだろうか。
とにかく、急がなければ。舞美は早貴の手を握り、撮影会場へと戻った。
「そ、それじゃ…裏ピ〜スで!」
「うーん、うーん、右手でガッツポーズお願いします!」
…次々とPC製造工場のベルトコンベアーに載せられた筐体のように、ファンの皆様方が
テーブルに座り、シャッターが切られていく。1人当たり15秒足らず、CM一本にも
満たない所要時間だ。ただその短い時間でも、参加者は満面の笑みで通り過ぎて行った。
900人ほどの参加者が居る為、しょうがないことではあるが、舞美としてはもっとひとりに
時間をかけて、丁寧に撮ってあげたいものだと思っていた。
…のは、最初の1時間くらいである。
アイドルだって人間なのだ。疲れるし、何より、飽きる。努力はしてても。
たまにやって来る「あとで話のネタになるレベルのかなりキテる参加者さん」以外には、
喜怒哀楽が起こらないくらい散漫になった頃。
事件が起こった。
気づいたのは舞美だけだった、らしい。後から知ったことだが。
背後の早貴の息が、妙に荒かった。
「はぁー、はぁ、は、はぁ…はぁー!はっ!」
そんな感じで、耳障りな喘ぎ声を立てている。
ファンが座る。その間だけ、止まる。また始まる、悩ましい声…。
舞美はスマイルを維持したまま、撮影と撮影の途切れる合間に、左肩越しに後ろを見た。
なっきぃが体の前で手を組んでいた。ちょうど足の付け根の部分。下腹部。
…親指が微妙に動いているような気がする。
「それじゃー、鼻をぷーん!でお願いします」
ファンの声、舞美は前を向いた。きらりネタかぁ、マイちゃんは喜ぶだろうな。
なんとなくうろ覚えで、そのポーズを撮る。フラッシュ。また背後をチラリとうかがう。
早貴のクロスするように組まれた両指には、親指が見当たらない。位置的にその親指は
どうやらスカートにめり込んでいるようだが…。まさか…。
別のファンの声が、舞美の思考を断ち切った。
「え、え、え、うー、うさちゃんピースで、よろしくなの!」
それは道重さんの持ちネタなんだけど…。適当に流す。
その時、頭の中にひらめいた回答。ファンが、立ち上がった。舞美が後ろを振り向いた。
早貴のスカート部分が、目に映る。下腹部に食い込み、小刻みに動かされている親指。
(こ、この子……オナニーしてるッ!こんな状況でッ!)
正面のスタッフやカメラマンからは、舞美の体が盾になって見えない。
でもこのまま、早貴がエスカレートし奇行がバレてしまったら。ファンの前でそんな事件が
起きたら、翌日の「狼」は大変なことになってしまうだろう。
数人の撮影をやり過ごした後、舞美はスタッフの1人に目で合図を送った。あらかじめ
何か不具合があった場合のコンタクト方法を決めておいたのだ。
すぐさまファンの流れがせき止められ、一時休憩となった。
3分ほどの小休止。メンバーはジュースを飲んだり、体操をしたりして過ごす。
撮影場所の裏側、パーティーションの中で、舞美は早貴を捕まえた。隅の方へ連れて行き
耳元でささやく。
「なっきぃ、何やってんのよ…あんなコト…バレたら大変でしょ!」
「あ…えーと、だって…ん、止まらないんだもん…ジンジンして…」
「どうしてそんなに?まさか栞菜が何か…、とにかく終わるまで我慢してよ」
スタッフの声が響き、撮影が再開される。
だが、早貴の自慰行為も再開した。舞美の眉間にしわが寄った。背後を盗み見る。
(うああ…さっきより、指の動きが激しくなってるし!心なしか顔もすごく色っぽい?
いやむしろイヤラシイ表情になってる気がする)
早貴の組まれた指が、カギ状になって、股間をグイグイと押し込んでいる。
二枚の生地を通してもたらされる、鈍い愛撫は、もどかしさのみが溜まる。
さらに撮影時のポーズ要求で、断続的にしかいじることができない。
(あ、ああっ…、もう、このまま、パンツ脱ぎたい…。どうせ…グショグショだし…)
たぶんきっとアソコ真っ赤になってるんだろうな。布越しでずっとグリグリしてるから。
おツユが出るところなんて染みになっちゃって、もう洗濯しても落ちないかも…。
今、ヒザまで下ろして、スカート捲り上げたら、スーっとして気持ちいいんだ、きっと。
やっちゃおうかな…驚くかな…はぁ、ああっ…あと1人で終わり…。
「はいこの組、終わりです。お疲れ様でしたー!」
「ありがとうございましたー!」
終わった、とりあえず終わった。次の組の撮影まで30分ほどあるので、トイレに行ける。
早貴は、そそくさと廊下に出ようとしたが、舞美がその手を掴む。
「ちょっと待って、あたしも行くから。…栞菜、ちょっと来て」
千聖とバスガイドのモノマネをしてふざけあっていた栞菜。チワワのようにトコトコと
走ってくる。ちょっと可愛かった。
「なに?なに?舞美ちゃん?」
廊下を出て人気の無い女子トイレに入る3人。舞美は先ほどまでの早貴の奇行を栞菜に
説明した。あごを撫でながら、うーんと唸る栞菜。
「そーか、なっきぃ。もしかしたらクスリまだあったんでしょ?で、使ったと」
「…う、うん、ごめん…。どうしても我慢できなくて…」
栞菜は手をヒラヒラさせて笑った。
「しょうがないよ、女だもん。ここでイっても、またしたくなるだけだから、とりあえず
ライブが終わるまでは我慢しようか?ちょっと個室に入って待っててね」
身を翻し、トイレを出て行く栞菜。舞美と早貴は顔を見合わせ、とりあえず手近の個室に
ふたりで入った。
「あ、あの舞美ちゃん、ちょっと…アソコ拭きたいの。いい?」
うん、と答えて舞美が端によけると、早貴は下着をひざまで下ろし、便器に座った。
傍目から見ても、相当濡れそぼったパンツだった。メスのフェロモンがむうんと立ち上り
舞美の心をドキリとさせる。早貴の太ももとその間の陰毛が妙にエロチックだ。
トイレットペーパーをカラカラと引き出し、丁寧に折りたたんだ。
舞美の視線に気が付いた早貴は、顔を赤らめて上目遣いに、はにかんだ。
「あ…やだ、舞美ちゃん、見ないでよ…」
そもそもふたりで個室に入る必要があったのかどうかわからないが、舞美は断然得した
気分になった。早貴の体から…性器から発散される臭いが、彼女の心の平衡を狂わせる。
舞美はフラフラと早貴の前にしゃがみこんだ。
「だ、だめ…、見ないで、恥ずかしい、舞美ちゃん」
すばやく早貴の手を握る舞美。ペーパーを奪い去る。
太腿に挟まれた肉の裂け目、目の痛くなるようなツンとした発酵臭が、もわんと立ち上る。
「あら、ベタベタだね…あたしが拭いてあげるよ…ね?ほら足広げて…」
「あん…恥ずかしいよ、ほんと、ぐっしょりなんだもん…オシッコもしたいし…」
「じゃあオシッコ先にしちゃおうか?はーい、しーしー…」
舞美はペーパーを左手に持ち替えると、右手の指の腹で早貴のスリットの結合部を
撫で始めた。体液にネバついたそこは、少し堅くなってしこりのようになっている。
「ふあっ、ああっ!そ、そこはっ、良すぎるからッ!はっ、はあん…!」
チョロリとこぼれるように陰唇の隙間から液体が噴出する。ジョッ、ジョッと断続的な
その湧き水は、やがてひとつの螺旋となり、便器にシャワーを注いだ。
湯気が顔にさわり、早貴の尿の青臭い匂いを吸い込む。舞美はめまいを感じた。
(なんだろ…?クラクラして…なんか体が熱くなるような…)
小便が出終わり、早貴は「拭いて…」と言わんばかりに、ゆっくりと足を広げた。
筋肉のラインが浮き出て、中心部分のグロテスクな外性器が、舟形に広がる。興奮して
いるのか、陰唇もぷくりとふくらみ、セックスの準備ができているかのようだ。
「おーい、開けて。あれ?ふたりで入ってんの?」
栞菜の声とノック。戻ってきたらしい。
あからさまに不機嫌な顔の早貴だったが、開けないわけにはいかない。
「お待たせ…って、もう脱いでるし!とりあえずこれ使ってみようよ」
袋から取り出した珍妙な用具。怪訝そうに眺める舞美と早貴。
それはTバックのような器具だった。だが、ちょうど女の子の割れ目の当たる部分に
カバーのような覆いがついている。性行為や自慰を強制的に禁止する、俗に言う
「貞操帯」というものであった。怪訝な顔の早貴を立たせて、着用させる栞菜。
「どう?触った感じは?」
早貴は自分の腰を締め付けるそれを観察してみた。ゴム製の素材だが結構堅い。
クリトリスのあたりを指で押しても、隙間があるらしく性器には接触しないようだ。
ということは事実上、オナニーも性交も不可能ということ。
「…なんにも感じない、変なの。これってオシッコするときどうするの?」
「そこに小さな穴があるから、そこを開けてすればいいの。後ろはお尻の穴のところに
隙間があいてるからウンコは大丈夫だよ」
「栞菜…あんた鬼だね。というかこれ何のために持ってきたの?」
青ざめた舞美の質問。目を逸らして「ククク…」と笑う栞菜だった。
その後、撮影会は無事に終了した。
さすがにいじっても直接の刺激を与えることができないためか、早貴の手癖は収まり
表面上は平静に見える。ライブの前の打ち合わせの時点では、普通に会話もできており
他のメンバーは早貴の異常に気がついていなかった。
ライブ直前のトイレで、個室から出た栞菜と鉢合わせした早貴は、いきなりその手を掴む。
「…どうしたの、なっきぃ?あたし今ウンコして、手洗って無いから汚いよ?」
「こ、これ外してよ…我慢できない…、イキたいのに!何もできないなんて…狂いそう!」
栞菜は早貴の肩を掴み、そのまま軽く抱きしめた。優しく小鳥のキスをする。
「もう少しだよ、もう少しで、次の世界に行けるんだよ?早貴のことは、みんなが見ている。
だから、みんなも連れて行こうよ、きっとできるはず!」
「…ど、どういう意味?」
「ライブが始まるよ。行こう!自分も、お客さんも気持ちよくさせるのが、仕事ってこと!」
BGMが流れて、舞台が始まる。いつもとは違った形で、くじ引きでランダムに曲が
選ばれていった。早貴はうずいている下半身を気にしながら、何とか楽曲をこなす。
(今すぐオナニーがしたい…、こんなの取って、指を走らせて、のけぞりたいのに!)
性器を覆う器具の中で、とめどもなく分泌される体液。太腿を伝って垂れ落ちている。
ああ、こんないやらしいあたしを、ファンのみんなが見ているのだ…。あたしには歌う
資格なんてきっと無い。公開オナニーでもして慰み者になればいいのだ。
「じゃあ、なっきぃ、どの曲にする?」
えっ?何、あ、そうか、あたしがクジを引いたんだ。次の曲を好きに決めることができる。
こんなにアソコがビチョビチョになってるのに、とても歌う気にはなれない。じゃあ…。
「じゃあ、舞美ちゃんの『16歳の恋なんて』で、お願いします…」
うぉぉぉぉぉぉ……!
大歓声?何これ?みんな喜んでる?舞美ちゃんもあたしにウインクして…。
なんかみんな悦んでるよ、すごい楽しそう。歌ってる彼女も、すごいウキウキしてる。
あれ?あたし今日、何考えてステージやってんの?馬鹿みたい…。
そうだ、アソコが気持ちいいならそれをエネルギーにして、ぶつければいいんだ。
このモヤモヤを、応援してくれる人に、ぶつけちゃえばいいんだ!
「それではお次は『JUMP』いっくよーっ!!」
クライマックスの曲が流れ始める!早貴は下半身にまとわり付いている淫らな気をいま
はっきりと感じていた。ダンスしながらも、はじけきれない快感。膨らんでいく。
(ああ、イキたい、気持ちよくなりたい!ここ、ここに突っ込んで、あたしを狂わせて!)
早貴の目が観客のひとりをまっすぐに捕らえた。
電撃が走ったような痙攣を起こし、背筋がピーンと張り、焦燥と苦悶の顔、ついで至福の
表情へと変化していく。その男は股間を押さえ、前かがみになっていった。
(マンコ開きっぱなしなの!どうにかしてぇ、みんなここ、ここよ、あたしのホール!)
煽動するような動きを見せる早貴の腰を、食い入るように見つめる別の男。
彼女はターンすると同時に、その男に流し目をくれた。鼻孔を膨らませながら、背中を
丸めると、そいつもまた股間を押さえて動かなくなった。
まさにミラクル!各所で起こる、キモヲタの射精ッ!
栞菜は、少女の完成を悟った。中島早貴のさらなる覚醒を。
『涙の色』『わっきゃない』と続く曲の間、観察するに、前方の観客10人近くを「イカせた」
ようである。ためしに曲中に早貴と目を合わせてみると、たちまち色っぽい気分に襲われて
しまった。下着がちょびっとだけ、ジュンジュンッとしてしまったほどだ。
すさまじい能力、ほとんど必殺技である。ネーミング募集をしたいレベルだ。
ライブが終わり更衣室で呆然と座る早貴に、栞菜が話しかけ、トイレに連れて行った。
「なっきぃ、どうだった?気持ちよかった?」
「…わからない、ハジケられたのかな?あたし…みんなを…連れて行った…?」
「あたしも結構食らったから、相当いい顔してたんじゃない?千聖、どうだった?」
早貴が押し込まれた個室には、すでに千聖がいた。まさにパンツを脱いで待っている。
栞菜も入り込み、先ほどとは違うメンツで、狭い3人所帯となる。
「え、どういうこと?これって…、あっ、ちょっと、千聖っ!」
早貴の背後に回り、抱きついて、堅くなった股間を押し付ける少年。耳元でささやく。
「だってなっきぃ、あんな目で見つめるんだもん、思わず漏らしそうになっちゃったよ…」
「…ということだから、責任取らないと、ね?なっきぃ」
「あ、だ、だってコレつけているから、アソコは使えないんじゃ…」
千聖は黙って、早貴の湿ったアンダーウエアを脱がした。貞操帯のバック、2本のヒモに
挟まれた肛門に、周囲のぬめりをなすりこむ。大量の潤滑油が、中指の挿入を助けた。
奥まで押し込み、浅い部分に排泄物の無いことを確認してから引き抜く。
「あー!そ、そこはお尻だってば…千聖、あ、ああん、あぅ、あおぅっッ!」
千聖のペニスが、快感の連続で緩んだ早貴のアヌスにぬぷりと侵入する。
ヒップを掴んでがっちりと密着し、汗ばんだうなじに顔をうずめる少年。
よだれを垂らしながら、満たされた表情を浮かべる早貴のアゴを、栞菜の手が掴んで
引き寄せた。
「どう?なっきぃのお尻もなかなかいいでしょう?離れられなくなるくらい…」
栞菜の唇が、早貴の唾液を吸い取るように舐め、そのまま熱いベーゼを交わす。
千聖が早貴の乳房を揉みながら、唸り声を上げ、腰を小刻みに打ちつけた。
「ふぅーっ!ふっ!ふぅーっ、あ、ふぅっ!んんっ…!んんん…!出るっ、でっ…」
どくっ!どくっ!どっ!
早貴の腸内で爆ぜる亀頭。白濁のすべてを注ぎ込まんと、必死で腰にしがみつく少年。
栞菜はただ静かに、満足げな微笑を浮かべている。
(つづく)
- 2008/04/01(火) 23:39:08|
- 21話〜40話|
-
トラックバック(-)|
-
コメント(-)