★4番ホール 「ストロング・グリップ」
ぬるぬるとした触感。
雨上がりの草原のような、俗に栗の花の匂いと例えられる独特の臭気。
鈴木愛理(14)が生まれて初めて見る男性のザーメンは、恋人や夫のものではなく
自らのペニスから射精されたものであった。
「どうしよう…ああーパンツ、濡れちゃった」
勝手に出てしまうなんて、これは病気なのだろうか?
それとも女の子の月経と同じく、誰にでも起こる現象なのか。そうだとしたら
男性用のナプキンが必要だ。コンビニなどで見たことは無いけど。
おじさんとかが、そんなのを付けているのを想像……中止。
(とりあえず拭かないと!)
愛理はパンツを足首から抜き、下半身を裸にした。ティッシュを数枚取り、すでに
しぼんでいるペニスと、下腹部をぬぐう。
パンツは白濁液がかなり染み込んでいた。洗うしかなさそうだ。
タンスから替えの下着を用意して履く。
「まだ4時か…起こしたら、マズイよね」
こんな時間に洗面台でパンツを洗っているのを見られたら、何を言われるか。
ただでさえ、昼間、大きな粗相をしたばかりなのに…。
汚れたそれをティッシュでくるんで丸め、ベッドの下に放り込む。
ふぅ、と溜息をひとつ吐き、寝転んだ。中途半端な時間だが、夢精をした
ことで、倦怠感が睡魔を引き連れてやってくる。
目を閉じて、開けた。
一瞬で窓の外が明るくなり、自分がいつのまにか寝入ってたことに気づいた。
けたたましく鳴っている目覚ましを止めて、起き上がる。
愛理の右手は下半身に伸び、パンツの上から野生のふくらみをまさぐる。
当然のようにコイツは勃起している。若いってすばらしい。
股間のチェックが習慣になりつつあった。寝て起きたら元に戻っていた、という
展開を期待してのことだが、なんだかそれほど落胆はしていない。
「よし、…今日はスタジオでレッスンもあるし、ちゃんと学校にも行くぞ!」
やたらとハイな気分だ。
昨日思いっきり寝て、体内時計が狂ってしまった上に、無意識に「射精」してしまった
ことが、愛理の最後のタガを外してしまったのかもしれない。
(あれこれ考えてもしょうがない。前向きに行こう)
少女は元気よく、ベットから跳ね起きた。
【♪オープニングテーマソング♪】
『じゃなきゃもったいないっ!』
アラームじりり ベッドからヒラリ♪
前髪をクルリ コーデはバッチリ♪
グロスでキラリ 朝ごはんパクリ♪
オンナのコは あれこれ忙しいの♪
ハランがバンジョー!!♪
(ほんとに波瀾万丈だわ…オチンチン付いちゃうなんて!)
あんま時間ない、急ごう!走って廊下を抜け、玄関でローファーを履き、外へ出る。
だけど胸張っていこう♪
ワガママでもいいでしょ ね!? そうでしょ?♪
スキなコトだけがスキ♪
ゼッコーチョーさぁ張り切って 今日もスタート♪
笑っている方がいい♪
じゃなきゃ もったいないじゃん♪
じゃなきゃ もったいない♪
◆
愛理が1時間以上かけて通うH女子学園は、中高一貫のミッション系私立女子高である。
芸能人が多く在学することで知られるが、芸能科というものは特に存在せず、ごく一般の
生徒と混在で授業が行われている。
基本的にタレントを特別扱いしないので、あまりにも校風にそぐわないような活動を
したり、欠席・早退が多かったりすると、簡単に退学処分を下す傾向にあった。
そのような学校においては「アイドル」と言えども、なるべく目立たないように
地味に行動するのが賢明と考え、愛理もまた静かに過ごしていた。
正門の前で佇み、校舎を見上げる。
(さぁ、あたしの「男の子」として学園生活がこれから始まるわ…)
「おっはよー!愛理ぃ!」
「ふぬぉっ!」
思いっきり背中を叩かれて、大声でのけぞる愛理。
アハハハ、と矢島舞美のハスキーな笑い声が響いた。
「どうしたの愛理?こんなとこで立ち止まって…、早くガッコ入りなよ」
高等部に通っている舞美と、中等部の愛理は、通常あまり出会うことは無い。
他にも何人かのメンバーがこの学校に在籍しているが、クラスや学年が違うことも
あって基本的に交流は無かった。どうせ仕事で会うのだし。
「お、おはよう、舞美ちゃん…」
(黒髪ロングから立ち上る朝シャンの香り…。女の子はいい匂いがするなぁ)
健康そのものといった感じの中性的な舞美のカラダ。
駅から学校に来るまでのわずかなあいだに、少し汗ばんでしまうブラウス。
背中に鼻を押し付けて嗅いだら、どんな匂いなんだろうか。
って、あたしは栞菜か!と心の中でツッコミを入れ、愛理は教室へと向かった。
当たり前のことだが、生徒は全員女である。
いままでまったく意識しなかったその事実が、奇妙に大事であった。
二日ぶりに出会うクラスメート。何も変わっていないはずだが。
(…なんだ、みんな、可愛くなった?)
机を挟んで談笑する姿。窓際でじゃれ合う、仲のいいいつものコンビ。
そのすべてが、新鮮だった。
「お、愛理来た。もう風邪治ったの?」
「昨日さー、キノコ(先生)の授業でさぁ、めっちゃ寒いギャグが…」
友人が話しかけて来た。見知った仲間だ。
このコ、結構胸あるんだな。あのコ、太もも、すごい綺麗。
お尻がプリプリとしてて、…撫でたら、柔らかそうだ。
くちびる、ピンク色のリップ。彼女とのキスは、どんな味?
(あー、あたしどこ見てんだぁ…アホかぁ…)
周囲に女の子が居るだけで、脈拍がスピードアップしてしまう。
クラスでも結構可愛いコ。あのコが組んでいた足を、逆に組み替えただけでも、その
スカートの隙間をついつい覗き込んでしまう。
「……あ、そうか、わかったぞ…あたしって…」
「え?何、愛理?なんかクラーイっ!」
むにゅる!
友人のめーちゃんが、背中から抱きついてきた。
あたしと違って、好調な胸の成長。潰れてぐにゅり、伝わる体温。
(ひょぉ、おっぱいっ!)
馬鹿!あたし。…友達に、ボッキして、どうすんの!
スカートの奥、今日はパンツの上に短パンを装着していた。
何かあってめくれても、もっこりが目立たないように。
ビン…ビン…ビン…、おちんちんに血液が流れ込んで、堅い棒みたいに変化していく。
えっ、なにがわかったって?
「ごめん、ちょっとトイレ!」
あたし、完全に『男目線』になってるんだ!
昨日の時点では、カラダのほんの一部だけが変化した、と思ってた。思い込んでた。
でも、今ははっきりわかる。心も、どんどんズレて来てる。
(あたし、女の子にコーフンしてるんだ…レズじゃん…いや違うのか?)
個室のトイレに入った愛理は、短パンをおろし、スカートを捲り上げた。
締め付けから開放されて、ビュン!とそそり立つ、愛棒。
半分ほど包皮がめくれた亀頭の先端からは、透明な液体がほんの少しだけにじみ
出ていた。
(…このまま放って置くと、昨夜みたいにアレお漏らししちゃうのかな?)
ギンギンと強張って、痛いくらいだった。
男の子は、どうやって、このモンダイを解決するのだろう。
世の中、まだまだ未知のことが多すぎる。
「…でさー、はっしーがねー」
!!!!!!
心臓が驚愕のタップダンスを踊った。
栞菜だ!
友人と喋りながら、トイレに入って来た二人のうち一人。
何年も一緒にアイドル活動をしている、聞き違えることのない親友の声。
事務所では後輩だが、学校では上級生。同じ中等部でも階が違うので、出会うことは
少ない。この時間だと、おそらく体育館への移動中。
隣の個室のドアが開かれた。
(えっ、栞菜が、隣で、…オシッコを?)
いや、そりゃトイレだからするだろう。当たり前だ。
タバコに火をつけて一服…なんてやったら、またDVDが発売中止になってしまう。
…そんな縁起の悪い話はともかく、愛理は息が止まるほど耳を研ぎ澄まして、隣室の
様子を伺い始めた。
衣擦れの音、一拍おいて、プシュルルル…という放尿音が聞こえる。
(ああ…今、出してる、アイドルの女の子が、ワレメからオシッコをしてる…)
無意識のうちに陰茎を握っていた愛理。
それは破裂せんばかりにこわばり、トクトクと脈動している。
仲のいい栞菜が、すぐそばで排泄をしているという事実だけで、なぜここまで心が
乱されるのだろうか。
あたし、男の子のモノが付いちゃった上に、℃ヘンタイになってしまった!
ジャァァという派手な連続音が、チョポチョポとした断続音に変わり、再び静寂が
戻った。ああ、もう行ってしまうのか。勃起したペニスは行き所の無いエネルギーを
溜め込んだまま、涙を流しているというのに。
「有原ぁおそーい、うんこ?あたし用具出さないといけないから、先、行ってるよぉ」
「あ、うん、ごめんねー」
友人は水を流し、さっさと出て行ってしまったようだ。
え、うおっ!?
栞菜が、うんこ!これからうんこ!今からうんこ!すぐさまうんこ!うんこんこん!
(あ、あたし、何を考えてるの?女の子が…うんこするだけで、ドキドキがバクバクに
なってるし!いや、つーか、うんこするのって当たり前じゃん!今朝もあたしだって
したし!軽快な一本グソを!)
理屈ではわかっている。人間、いや生命体である以上、エネルギーの摂取と不要物の
排出は必ず起こる生理現象。どんなにイケメンでも、どんなに美少女でも、絶対に
うんこはするのだ(梨華ちゃん以外)。これは神の領域に属する摂理。
愛理は唐突に昨夜の夢を思い起こした。
裸の栞菜。セクシーではないが、ムチムチとした肉体が艶やかに光って、しゃぶり
つきたくなるほどの魅力を放っていた。愛理は理性を消し飛ばし、そのヒップを
抱え込んで突き上げたのだ。「夢の中」でのあやまち。
(そうか、あの時はお布団におちんちんが押し付けられて、で、気持ちよくなって
最終的に…漏れちゃったんだ)
ん、ということは…?
何かを悟った愛理、短パンと下着を引き上げると、隣室との壁に張り付くようにして
立った。スカートの中のペニスが、生地越しに押しつぶされる。
包皮がめくれて露出した亀頭への刺激。ジンジンとしてむず痒かった。
両手をカエルのように板に張りつけ、腰を前後に動かす。
(あっ…やば、気持ちいい、かも…、オチンチン、パンツにこすれて…いい)
目をつぶると、お尻を向けて悲鳴を上げている栞菜のイメージが浮かび上がった。
一直線に伸びる背中のラインから続く、なめらかなヒップ。すぼんだ肛門。
だがその先の、女の子の部分が、どうしても思い出せない。
いや、思い出すもなにも、栞菜の性器なんて見たこと無いのだ。
そういえば、あたしの女性器って…どんなカタチだったっけ?
(やだ、アソコ、忘れちゃった…!女の子のアソコ見たいぃ!え、あたし、何考えて…)
「ああー、もー、栞菜ぁー!」
もやもやとした心の叫びが、つい口に出た。
あっ、しまった、と思った瞬間、壁の向こうから声がする。
「えっ!?…愛理?隣、愛理なの?」
ああ…栞菜の声だ。そう、今彼女はお尻を丸出しにして、ピンク色の肛門を突出させ
気張っている最中。…想像するだけで、コーフンする。
壁にこすりつけている腰の動きが一層速くなった。
ジンジンとしていた気持ち良さが、亀頭の裏側から根元へ伝わって腰へ広がっていく。
「はぁ…、うん、はぁ、そう、あたし…」
「うわ、何か息荒いねぇ、そんなに便秘なの?」
「そう、ふぅ…、出そう…なんだけど、栞菜は…うんこ、出る?もう出る?」
キャハハと甲高い笑い声。
「なーに変なコト聞いてんのよー愛理っ!ちょっと固くてさー、…あっキタ、キタよー
もう、先っぽ出た、って何あたしも実況してんだか」
肛門がいっぱいに押し広げられニュッと飛び出す、腸液にまみれテラテラした栞菜の糞塊。
そのイメージが浮かんだ瞬間、脳内で何かが弾けた。
壁に張り付いて、滑稽なピストン運動を繰り返していた愛理の動きが止まる。
(あっ……、出そう。出る、オシッコ、…じゃない、たぶん、『アレ』かもっ!)
「すごいハァハァ言ってるけど、愛理も出口で詰まって…ん、んん…」
栞菜の口が閉じられた。ヌヌヌと、たった今、黄金が排出されている最中なのだ。
こみ上げてくる尿意。陰茎は鉄の棒のように堅く、ロケット風船のように膨れあがる。
(あ…、だめ!このまま、出したら、下着がまた濡れちゃう、どうしよう!)
名残惜しかったが、とりあえず壁から離れた愛理。
下着の中で、ギンギンのペニスがどうにかしてッ!と叫んでいる。
荒い息を吐きながら、スカートを捲り上げ、短パンごとパンツをずり下げた。
モロ出しの下半身で、天頂を指し示す、少女の怒張。
カウパー氏腺液で、亀頭はヌルヌルと粘り光っていた。
どうする、これ、どうすれば…。
「う、ううーっ!」
それはまさに本能だった。
愛理はとっさに左手でペニスの根元をつかみ、右手で先端をくるむように掴んだ。
そのまま、手を前後させ、包皮で亀頭を刺激する。いわば皮オナ!
(き、気持ちいい、もう…、出そう、このまま、ピュッって)
隣室から、チャポン…と水音がした。
栞菜がうんこの排泄を終えたのである。
ペーパーを引き出すカラカラ音。それについでカサカサという、お尻を拭いているらしい
乾いた音。
あたしが、拭いてあげたいっ、汚れたっ、栞菜のっ、ア・ソ・コっ!
「ああっ、あたし、もう出る、出るっ、栞菜ぁっ!」
「そんなこと、大声で言わなくてもいいよっw!!」
灼熱の塊は尿道を通過して鈴口へ到達する。
プクリと膨らむ亀頭。
「…っくぅっ……!」
ドピュゥゥゥゥッ!!
濃い目の第一弾が、拡散しつつべチャリと壁に付着する。
ドクッ、ドクッ、脈打ち放物線を描いてほとばしる、後続の精液。
(あっ、あっ、スゴっ、…なんか引っこ抜かれる感じ!)
次第に勢いも弱まり、陰茎を伝って垂れ落ちて指に付着した。
いまだ堅さを保ったまま、脈を打つそれを見つめていると、ジャバァと流水音が
響いた。隣室のドアが開く音。栞菜が用を足し終えたのだ。
「愛理、なんか様子が変だけど…、大丈夫?もしかして痔なんじゃ…」
白濁した液にまみれてツンと青臭い右手を、じっと見つめたまま放心状態の愛理。
心の中で、呟いた。
(痔じゃなくて、自慰でした…)
これが、男の子のオナニー…。
すごく、イイ。
(つづく)
- 2008/08/05(火) 00:26:21|
- ガチンコで逝こう|
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