「ああ、マンコって素晴らしい…」
14歳の少女の吐いたセリフとはとても思えない。
だが確かにそう呟いた有原栞菜は、手にしていた紙の束を机に置いた。
資料を読み終えた今、頭の中にはさまざまな専門用語が飛び交っている。
《膣分泌液の主成分は血漿だとされ、水分、ピリジン、スクワレン、尿素、酢酸、乳酸、
アルコール、グリコール、ケトン、及びアルデヒドを含んでいる。液は通常透明で、粘度、
手ざわり、色、においについては、性的興奮、月経周期、病気の有無、及び食事などで
変化する…》
それは通常女性の話である。だが世の中には魔法のラブジュースが存在するのだ。
その液体を舐めたり、嗅いだりすると、脳内βエンドロフィンの値が異様に高くなる
らしいのだが、今の時点でどの成分がその効果をもたらすものなのか、まだ判っていない。
その資料は、中島早貴の分泌液に関する分析資料。早い話が、マン汁解析。
まだ村上が健在の頃、彼女の協力で嗣永桃子の愛液を入手し、そこから
『桃子因子錠剤X』が精製された。そして長期人体実験(強制)により、それを連続
服用した場合の身体変化についても興味深いデータが得ることができた。
次は第3段階、中島早貴が何を生み出すか、である。
栞菜は立ち上がると、カーテンを開けた。郊外のベッドタウンにある自宅からは、星が
よく見える。パソコンのモニターの前に置いてあるケータイを手に取った。
アドレス帳から、ひとりのメンバーの名前を選び、通話ボタンを押す。
プルルルル…プルルルル…
5回…10回…まだ出ない。時間は23時。寝るには早い。
15回目のコールが響き渡ろうとした時、
「…はい、もしもし…」けだるげな早貴の声。
「あ、栞菜だけど、寝てた?」
「今トイレ行ってたから…ねえ、明日は、外してくれるんだよね?」
なにやら懇願するような、弱弱しい声だった。その理由を作ったのは栞菜本人である。
「外す?ん?何を外して欲しいの?ねぇなっきぃ、美しい日本語を使わなきゃ。主語を
省くと、何がなんだかわからないよぉ?」
「……いい、もう。どうせ用事無いんでしょ?あたしをいじろうと思って、電話した
だけだよね、あんたのことだから」
全くその通りなので、何も言い返せない栞菜。
ふてくされた様な声で「おやすみー」と言い残し、通話が切れた。
「…ブースカの癖に、生意気だぞ」
ケータイを握ったままムカつきを覚えていた栞菜。だが待ち受けの愛理画像を見ると
とたんに顔が崩れるのであった。画面にキスをして、筐体を閉じ、照明を消した。
◆
その翌日。よみうりランドは気候も良く、穏やかな陽気に包まれた。
ジェットコースター乗客からの喚声が響いている。
「いやー暖かいねえ、最高!こないだの東武動物公園は最悪だったからね」
舞台裏で舞美がストレッチをしながらガハハと笑う。愛理が答えた。
「ほんとあの時は、凍っちゃうんじゃないかと思うくらい、寒かったよね」
「そうそう!あたしこりゃ絶対風邪引くなって思ったもん!」
その会話を、同じく体を動かしながら横で聞いている栞菜。
(舞美ちゃんは風邪引かないだろうな…ホラなんとかは風邪引かないって)
心の中で失礼なことを考えながら、椅子にボーっと座っている早貴に近づく。
身をかがめ、耳元でささやきかけるように話しかけた。
「どう?なっきぃ、ちゃんとボディフィットしてる?」
----ここで少し時間を戻そう----
℃-uteメンバー達は最寄の駅ではなく、少し離れた駅で待ち合わせをし、送迎の
ワゴンで園内に入る予定になっていた。日常電車に乗っていても、まず気づかれる
ことはないが、これはファンの集まるイベント。できるだけ混乱は避けたい。
早朝、その駅に降り立った早貴は、すでにホームにいた栞菜を見つけて近づいた。
ふたりは改札口を出て、ロータリーから少し離れた場所に向かう。
ベンチがあるだけの小さな公園だった。
「ここが待ち合わせ場所のはずよ、まだ30分前だから誰も来てないけどね」
「うん、…栞菜、じゃあそこの公衆トイレでお願い…」
少し離れたところに茶色いレンガで囲まれた小奇麗な駅前トイレがあった。栞菜は早貴を
従えて、扉が開いている身障者トイレに入る。ドアをスライドさせてロックをした。
「こういうトイレで、エッチするカップルが多いんだってね。へっへっへっ…」
蓋の閉まった便座に腰掛けて話す栞菜。早貴はその前に立ち、スカートをめくりあげた。
紺色の体育用短パンに、モチモチとした太腿、白い生足、ソックス、スニーカー。
「なにそれ、ノーパンじゃないの?情緒無いなあ…」
「スカートめくれたらバレちゃうでしょ、無理だよ!」
そう言いながら早貴はスカートのボタンを外し、脱ぐ。傍らのオムツ換え台に載せた。
ついで短パンも下ろすと、奇妙な下着が現れる。
貞操帯…バスツアーの時に履かされた、性交・自慰抑制具であった。
栞菜はしゃがむと、早貴のそれに鼻を近づけた。ひどくすえた様な臭いがする。
つけたまま風呂に入れるとは言え、さすがに一週間履きっぱなしだと、なにかと汚れる
のであろう。ウンチの残滓やオシッコの染みこんだこの道具。
マニアに高く売れるかもしれない。
「やめて、栞菜!…臭いのはわかってるでしょ、これ外してよ、早く!」
栞菜はポケットから小さな鍵を出すと、右サイドにある留め金の穴に差し込んだ。
クルリと回すとカチリと音がし、ホックが外れた。早貴は腰に巻きついていたその
忌まわしい物体を引き剥がす。腰から下が完全にあらわになった。
ブワッと広がる、早貴の下半身の強い臭気。栞菜はつい大きく息を吸い込んだ。
ズギャーンと脳を痺れさせるフレグランスだ。
蒸らした米びつ、乾いた汗まみれのTシャツ、ブルーチーズ、南国系果実…。
さまざまな形容詞を思い浮かべたが、それを文字で表現するのは困難である。
早貴は、久しぶりに露出した下腹部を見つめ、縮れた陰毛をざわりと撫でる。
そのまま指先を下方へ移動すると、スリットの最上部。包皮に包まれた秘芯にたどり
付いた。白い恥垢まみれのスリット。中指の腹を、陰核へ押し当てる。
「…あっ!」
ジィーン…と広がる心地よくむずがゆい刺激。
たったその一押しで、ジュワッと愛液が滲み出すのがわかった。
「ちょっと待って、なっきぃ。オナニーするならこれ使ってくれる?」
栞菜は便座から立ち上がると、入れ替わりに早貴を座らせた。
そしてオムツ台に載せていたカバンを漁り始める。
「栞菜、また何か…あっ、ん…、へんなモノ…んんっ、出すの?」
便器に深く腰掛けて両足を広げ、右手で陰部をまさぐりながら抗議の声を上げる早貴。
あまりにも中毒、オナニーマスター過ぎるというものだろう。
だが。
もっともっとしてもらわなければ!研究の為にも。
栞菜は手にしていた透明なバイブのようなものを、早貴に突き出した。
「…何?これ、ま…アソコに入れるものだろうとは思うけど…」
かなり小さめのサイズの透明なバイブには、無数の穴が開いていた。根元は刀の鞘の
ように広がっており、スイッチやコードなどは一切無い。
「とりあえず入れてみたほうが、説明が早いよ。足開いて…」
栞菜は便座の前にしゃがむと、その器具を口に咥えて、唾液をつける。そして早貴の
陰裂に器具の先端を当てた。すでに分泌液で濡れていたので、問題なく膣へ挿入され
根元まで埋まった。鞘の部分がちょうどクリトリスと肛門に当たるように、微妙な
角度で製作されていた。
「どう、なっきぃ?お腹苦しいとか無いかな?」
「このくらいなら、別に大丈夫だけど…」
おへその辺りを撫でながら、早貴は答えた。
「あうっ…」
引き抜かれるバイブ。ヌメヌメと光るその円筒形の物の中に、透明な粘液が張り付いて
いる。そう、これは『膣分泌液採取器具』なのである。
(ちょっと入れただけで結構ヌルヌルが溜まるのね)
栞菜は狩猟用の罠が上手くできたマタギのような表情で、再び早貴にそれを挿入する。
開き始めた肉ツボに飲み込まれていく、性的実験具。
「じゃ、早貴、立ってくれる?」
奇妙な膣の感覚に戸惑いながらも、立ち上がる早貴。
これから久しぶりの自慰絶頂を味わえるのかと期待していたが、いつのまにか貞操帯を
腰に履かされていることに気づき、仰天する。
脱がすのも着せるのも、あまりにも手馴れている世界の有原であった…。
--------
再び時間を進める。
早貴がオナニーにふける暇も無く、一同は会場に着き、リハーサルをして、昼食の
弁当を食べた。椅子に座りポコ腹を撫でている早貴。お腹が張っているのは、なにも
食事の為だけとは限らない。
アソコに入りっぱなしの、奇妙なバイブ。
タンポンよりずっと大きいそれは、やはり違和感であった。
「どう?なっきぃ、ちゃんとボディフィットしてる?」
ニヤニヤ笑いながら話しかける栞菜。この大事な部分に入っているそれは絶対に
ユニチャーム製品ではないだろう、賭けてもいい。
開始の音楽が流れ、本番がスタートした。
下腹部の違和感はあったが、さすがに練習を重ねたプロである。屈辱的な性的支配を
受けているにもかかわらず、早貴は存分にステージをこなし続けた。
バスツアーのライブの時は違い、無差別に目からビームを出すことも無く、ヲタの
エンドロフィンを、異常活性化させることなく無事最後の曲を終えた。
「それじゃぁ、℃-uteでしたぁー♪」
手を大きく振って舞台袖にはける7人。めいめいがタオルで汗を拭き、飲み物を取る。
握手会まで約5分ほどしかない。その間に着替えたり、トイレを済ませたりしなければ
いけないのだ。
他のメンバーが雑談に気を取られている間に、栞菜は早貴の手を握り、少し離れた
スタッフの視線の無い場所へ移動した。あらかじめ死角のチェックは済ませていたので
ある。男性スタッフは着替えの場所には居ないので、女性スタッフだけ気をつければいい。
ボーっとした表情の早貴。表面上はハキハキと動いていたが…。
彼女の短パンを下ろし、貞操帯をすばやく外す。汗と愛液で劇的にきつい臭い。
「うわっ…ベトベトだ…すごい量、なっきぃ、よく出したね」
かすかに濁った粘液にまみれた採取器具を、肉ヒダを絡みつかせながら引き抜いた。
女の芳香漂うそれの根元の空洞に、少女の体液が溜まっている。
これが男も女も狂わせるエキスになるのだろうか?
誰にでも効果があるのだろうか?その威力はどの程度なのだろうか?
栞菜は新種生物を発見した探検家のように、目を輝かせてその粘液を別のビンに移した。
早貴は…と言えば、無意識なのだろうか、すでに右手が局部に伸びており、微妙に
まさぐっている。
「なっきぃ…ホントにオナニー好きだねぇ。でもそのままだと、なっきぃのアソコ触った
手で、ファンの人と握手することになっちゃうよ?」
ぴたりと止まる早貴。おそらくほとんどの男性ファンの望むところであったろうが、本人
にとってみれば恥ずかしいことこの上ない。しかし栞菜は何かに気づいたように、
「そうか…じゃあこのバイブを握ったあたしが、ファンの人の手を握れば、なっきぃの
恥ずかしいベトベトが…」
「やっ、やだっ、やめてよ栞菜!手を洗ってっ!」
「で、ヲタは変な臭いを嗅いで、遊園地のトイレで自分のモノを…ククク、アホみたい」
「いやぁぁぁっっ!」
栞菜に掴みかかろうとした早貴だったが、その背後に人影を見つけ、とどまる。千聖だ。
「あれ?こんな隙間で何してんの?ふたりとも…」
「よく来た、千聖。そこに、今パンツを履いていないなっきぃが居る。襲え!」
「え?」
顔を赤らめて立っている早貴。その足元には衣装の短パンが落ちている。ミニスカートの
下はハダカってコト?にしても、襲えって、もう握手会まで1,2分だけど?
…などと考えたりはしなかった。
「お前をこれからこの息子で貫いてやるッ!」だなんて、叫ぶこともしなかった。
千聖がセックスをするッ!って考えた時には、すでにその行為は終わっているのだ。
千聖は本能的に、栞菜と早貴の雰囲気、そしてその場の臭いを察知した。
無言のまま、早貴の背後に回ると手を回して抱きしめた。
うなじの汗、体温、肌の色。全てが「性的興奮」の高レベル状態を示している。
「…あ、千聖、なにすんの、もう握手会だから…」
「大丈夫、1分いらないから」
お前それは自慢にはならないぞ…、と栞菜は思ったが口には出さなかった。そのままその場を
離れて、他のメンバーの所へ向かう。足止めしてこっちに来させない様にしておこう。
岡井少年の右手が、早貴の下腹部へ伸びる。予想どおり、ぐちゃぐちゃに濡れそぼっていた。
指先で性器をかき分けた感じだと、ついさっきまで「何かが入っていた」状態であった事が
推測できた。栞菜が何かしたのだろうけど、ここはとりあえず入れて、出すだけだ。
千聖は足を肩幅に広げ、早貴を壁に掴ませた。立位背後位の流法(モード)である。
己のスカートをまくり上げ、短パンと下着を太腿まで下げる。すでにペニスは天を向いて
堅く直立している。
左手で勃起した陰茎を掴み、皮を剥いた。我慢汁に濡れたピンク色の亀頭が顔を出す。
早貴の下腹部に回した右手で陰部の愛液をぬぐうと、股下を通して、亀頭にすり込んだ。
(!!!!うぉっ!!!!)
おっ、チンチンが熱い?な、なんだこれ、うわっ、すごい…、もう、で、出そう。
早貴の秘液の効果なのか?
猛烈な至福感を覚えた千聖は、早貴の立て割れに亀頭をねじりこませる。
熱い内蔵に包まれ、性器をぎゅぅと締め付けられる少年。腰を動かす。
ずにゅ、ジュポ、ずにゅ…と数回、悦びの出し入れをした。
「…あ、ああん、千聖、もう時間が無いから、やめて…」
「う、うん、…出るから、すぐ、すぐ、…あ、あああ、出すよっ、なっきぃ…、う、ううっ」」
…ドクゥッ!!ドクッ!ドク…、ドク…
岡井少年、早貴の背後に回りこんでから34秒で射精を完了。
はぁー…、はぁー、と荒い息で少女を抱きしめていたが、舞美の呼び声で正気に返る。
抜かれたペニス。走る早貴。急いで舞台へと上がる7人。
「さぁー、お待たせしました!℃-ute握手会のスタートですッ!」
『経理』の声に導かれるように、長机にならぶ7人。握手会が始まる。
早貴はチラリと栞菜を見た。視線に気づいた彼女は、何かジェスチャーをしている。
指先で糸を引くような動作……どうやら、自分の手に早貴の愛液を塗りこんできたらしい。
(本当にやるなんて…栞菜、マジサイアク。…あっ?あらっ、やだぁ…)
下半身にヌルリとしたものが伝わる感覚がした。千聖の精液が逆流して、膣からこぼれ落ち
てきて、太腿に伝っているようだった。こんな…恥ずかしいことって無い。
ファンの人の目の前で、マンコから白濁液を流している自分。
でも、にこやかに笑っている、プロフェッショナルの自分。
「い、いつも、応援してます!」
早貴はハッ、として顔を上げた。目前には℃-uteファンの小さな女の子。
…そうだ、握手会の最初は、親子席の子ども達からだったっけ。忘れていた。
小さな手を握りながら、早貴は芸能界に憧れて入ってきた、古き自分の姿を思い起こした。
あれからずいぶん「汚れてしまった」けれども、あたしはあたしだ。
これからも、エッチなことするかもしれないけど、この子たちファンには関係ない。
頑張っていかなくては。うん!うんっ!
…が、握手の流れが止まった。早貴は右側、ラストの栞菜を見る。そこから進んでいない。
彼女は自分の両手と、目の前の子どもを交互に見て、何かを苦悩していた…。
(つづく)
- 2008/04/09(水) 02:32:06|
- 41話〜|
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