みやびと梨沙子が、裸で激しい戦いを繰り広げている頃。
隣の部屋では、栞菜が自前のノートパソコンを注視していた。
「ふむ…、意外とみやびちゃんもノリ気じゃーん♪」
画面のウインドウには、隣室での愛の営みの様子が克明に映し出されていた。
テレビ電話用のウェブカメラを、メンバーの部屋の各所にしこんでおいたのだ。
『E−1』が全面的に行われるとしたら、今日、大阪の夜を置いて他にはなかなか
無い。GWを過ぎてしまうと、ベリキュー合同で会うのは、たまにあるテレビ収録
くらいになってしまうからだった。しかも全員集合ではないし、まとめ撮りをする
ので、めったに会わないメンバーも出てくる。
「…というわけで、さっさと細かい勝負はつけたいのよね、わかる?愛理」
「な、なにがわかる?なのよっ、早くこれ、外してってば、栞菜ぁ!」
バスタオルが敷かれた椅子に、Tシャツとジャージズボン姿で座っている愛理。
その両手は後ろで組まれて、縛られている。両足は椅子の前方の脚部にそれぞれ
独立して結び付けられており、動かせない状態にあった。
栞菜はPCから目を移し、冷ややかな視線を向けた。
「だから、お漏らしして、負けましたぁ〜って言えば、離してあげるから、って
何度も言ってるじゃない、愛理?」
「そ、そんなのイヤに決まってるでしょ!ほんとやめて欲しい…」
懇願し悲しい瞳で見つめる愛理。だが栞菜はどうやら本気のようだった。何しろ三脚
まで立てて、デジタルビデオカメラが自分を撮影し続けている。それにこの状態に
される前、なんだか散々お茶やら紅茶やらを薦めて飲ませにかかっていた。
正直、膀胱はすでに満タンである。括約筋が稀に見る重労働を担って、なんとか耐え
続けてはいたが、この先解放の余地が無いのなら、漏らしてしまってもいいのでは
ないだろうか。
(そうよね…お漏らししたってしょうがない、あたしのせいじゃないし…)
フッ、と表情が和らぎ、愛理が諦めの境地に入った瞬間、栞菜が声を上げた。
「駄目、愛理!つまんない。もっと羞恥心を持たないと。ん、しょうがないなぁ」
「え…、何、何言ってんのあんた…?」
栞菜はデスクの上の携帯を取ると、ピピッと短縮ダイヤルを押した。
「あ、マイちゃん?ちょっと来てくれる?…うん、405号室。すぐにね!」
「ちょっと!なんで人を…マイを呼ぶのよっ!」
「だって愛理、あんた、あたしと二人っきりだからって、なんか『まぁいいか』って
自棄になっちゃったでしょ?それは駄目よ、うん、美しくない」
パクパクと言葉にならない怒りが、愛理の内から湧き上がる。
だが、何を言ってもこの悪魔には通じないだろう。
…そもそも、あたしが今日同室を希望したのがいけなかったのか。
しかも、今夜はまたエッチしちゃうのかな、なんて期待してたのがいけなかったのか。
そんなあたしのエロシグナルを感知して、こんな変態プレイに持ち込もうと思いついて
しまったのか、あいつは!あたしがコンサの疲れを癒すための、カッパダンスを踊って
いる隙に、あっというまに縛り付けやがって!
ノックの音に栞菜が立ち上がり、ドアへと向かう。
「あれ、千聖も来たの?」
「なんだよーそれ、来ちゃいけないってのー?」
「だってあたしと同じ部屋なんだもん、一緒に遊びに行くって……うわっ!」
椅子にくくり付けられた愛理を見て、驚く二人。
愛理は、目を一本線にして、冷や汗を垂らした。さすがにこの二人の前でお漏らしは
少々恥ずかしい。一瞬、助けてもらえるかと思ったが、正直に「トイレ行きたい!」
なんて言おうものなら、むしろ面白がって見続ける可能性が高い。
「何やってんの愛理…?」
「え、えーと、…我慢大会…とか?」
「何の?」
口ごもる愛理を見て、憎たらしいほどの微笑でマイに告げる栞菜。
「くすぐり我慢大会、だよね?愛理?」
しまった。あそこで正直に言ってしまった方が、全体のダメージは少なかったかも
しれない。最初についた小さな嘘を塗り固めるために、どんどん嘘をついていって
しまうと、最後は取り返しの付かないことになる…ってお父さんに教えられてたのに!
でもお父さんだって、小さなパットを外してばかりだから、いつもとり返しの付かない
スコアになることが多いわよね?
「愛理?どうしたの?気分でも…」
「はっ、いやなんでもないよ、ハハハ…」
「じゃあそんなわけだから、勝負の続きと行こうか。代わりにマイちゃん、くすぐっ
ちゃってくれる?タイムは30秒間、ギブアップするときは『あたしは児童ポルノの
権化、哀れなザーメンアイドル鈴木愛理です』って言うこと」
…殺すぞ、お前。
殺意の波動がこもった視線を、マトリックスのように避ける栞菜。
手をわさわさと動かしながら、マイが近づいてくる。ああ、なんて無邪気な笑顔。
「じゃあ、行くよ!愛理ぃぃ、ホラ、こちょこちょこちょこちょ!」
「ふぁ、ひ、ふ、へ、ほぅっ、ふぅっ!…っひ、へっ、はっ、ふひょ、へひょ!」
「ほらほらほらこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ!」
「へっ、はっ、ふひょ、へひょ、はっ、ふひゃ、へっ、ふふっ」
「ほらほらほらこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ!」
「もっと、もっと、情熱的に!手抜きだって思われるよ、文章的にも!」
「30秒!おしまい!」
千聖の声に、マイの手が止まる。はぁはぁ…息を切らしている愛理。栞菜が近寄り
その股を覗き込んだ。染みは無い。愛理の耳元で、小声で話しかける栞菜。
「おっ、感心感心、まだ、…しちゃってないね、少しちびった?」
「はぁ、はぁ…もう、やめてくれないかな…割と、限界…」
「それじゃキーワードをどうぞ」
「…有原栞菜のク・ソ・バ・カ・ヤ・ロ・ウ」
栞菜はニコリと笑うと、愛理の額に優しくキスをした。振り返り、千聖を指差す。
「千聖、もっと激しくやっちゃって!愛理の身体を揉みしだくように!」
「えっ、ぼ、ぼくですか?愛理を…揉みしだく…ほう?」
一瞬ニヤけた千聖に、マイはキッとにらみつける。
「駄目だろ!こないだあたし以外の女の子には、エッチなことしないって、土下座
して約束したじゃない、千聖っ!」
「そんなことしてたの?」
そのわりには梨沙子とよく遊びに行ってるようだが、その件は心にしまっておくことに
する栞菜であった。愚人は切り札を持つことに満足するが、賢者は使いどころを常に
思慮しておくものだ。
マイの剣幕に、慌てて手を振り否定する千聖。
「ええっ、だってくすぐるだけだよ!エッチなことなんて考えないよ…」
「そんなのわかんないもん、人の心なんて読めないもん」
ふむ…、と栞菜は歩み寄って千聖の傍に座る。
少年のパジャマのズボンを突然、膝まで下げた。
「なっ、なにすんの、栞菜!」
「要するに、興奮してるかどうかわかればいいんでしょ?じゃあこれも…」
「あっ、ちょっとぉ…」
手で押さえようとする抵抗もむなしく、無理やり青いブリーフも引き下げられて
しまった千聖。ピョコリと、皮をかぶった平和な白旗ペニスが垂れ下がる。
下半身丸裸にされてしまった千聖は、スースーするお尻をピタピタ触りながら所在
なさげに立ち尽くす。
「なるほどね…よし千聖、愛理に触ることを許可する!でもおちんちん立てたら
あとでお仕置きだからね!わかった?」
「う、うん、わかったよ、…なんで、こんな目に…」
(なにやってんだ…こいつら…)
コントのようなやりとりを意識の片隅で聴きながら、猛烈な尿意とのバトルを繰り
広げていた愛理だった。だが、かなり押されぎみだ。10倍界王拳を使って互角かと
思っていたら、実は相手はまだ余力があった…というような焦りを感じている。
「それじゃ、よーい…スタート!」
「ほいっ、こちょこちょこちょこちょこちょこちょ…!」
「ぐ、ぐぐ、げ、ご…、が、ご、ぎ…」
「愛理、濁音が多くなってきたね」
栞菜のツッコミに、メンチを切って返す愛理。余裕ありと見てとった千聖は、脇の下
から足の裏に攻撃対象を移した。脳天に響くむずがゆさが、愛理の下腹部を刺激する。
チロッと、数滴尿道口からこぼれだす金色の泉。パンツに染み込んで蒸らす。
(あ!少し、漏れた…ああ、…で、でも我慢できるか…?)
くすぐったさに耐えながら、お腹の下のほう、肛門まで8の字に締め上げる。
ここまで、翌日に筋肉痛を発しそうなほどの酷使を続けてきたが、鈴木愛理の肉体は
いまだ裏切らなかった。一日8000回の握手で鍛えた肉体は伊達じゃない。
「…はい、30秒!ストップ!」マイの宣言に、千聖はスッと離れる。
(終わった!!)
耐えた…耐え切った…が。もう限界だ。これ以上の意地は無駄。もういい。
「栞菜…終わりに、しよう…、外して、これ…」
「ああ〜?聞こえんなぁ?」
「じ、児童ポルノの…汚れ…ザー…ンアイドルです、だから…もういいでしょ」
フン、と鼻を鳴らし、栞菜はつまらなさそうに、後ろ手の手錠を外した。
両手がフリーになった愛理は、足首の戒めを自ら解く。ゆっくりと立ち上がった。
「愛理?どうしたの?」
「と、トイレ…、漏れそう…ちょっとぉ、どいて…」
発火点寸前のニトログリセリンを抱えるがごとく慎重に、足を踏み出す。少しの刺激も
与えてはならない。ソロリ、ソロリと、歩みを進める愛理を、スタスタ追い越す栞菜。
あっ、と思った瞬間、ドアを開いた彼女の姿はユニット・バスの中へと消えた。
チラリと見せたあのメフィストフェレスのような口元、一生忘れない。
「か、栞菜…そんな…あ、ああん…」
「愛理がトイレ行くって言ってるのに、いじわるしなくてもねえ…」
チンチンをプラプラとさせながら、のんきな顔をしていた千聖だったが、ふと愛理の
脂汗ギトギトの凄惨な表情を見てギョッとした。
「どっ、どうしたの?愛理!気分でも悪いの?」
「…あ、駄目、もう無理、…その椅子のバスタオル…取って…」
「これ?」
千聖が手に取ったタオルを、震える手で受け取った愛理。膝をついて中腰になると
布を股の下に当て、そのまま床にしゃがみこんだ。
「愛理…?」
マイが、目をつぶってうつむいている愛理の背中に手をかける。
ポン、と置かれたその衝撃が合図となったかのように、愛理は全ての緊張を解き放つ。
(あ、あ、あ、…オシッコっ、出る…出す…あたし、漏らしちゃう…ん、んんっ!)
シュワァッ!…ジュジュジュワァ…ジュジュジュ…
一旦解放された堰は、河川の氾濫のように止める物は何も無く、一気に放出されていく。
最初は外陰部周辺だけだった温かさが、一気にヒップ全体に広がっていった。
「…えっ、愛理、オシッコ漏らしちゃったの?」
「あらぁ、そんなに我慢してたんだ…」
二人の声が遠い。全く止まる気配の無い大量の小便は、厚手の大型のバスタオルに次々と
吸い込まれていくが、もしかしたら絨毯に染み込んでしまうかもしれなかった。
あたりに漂い始めた愛理の尿臭が、千聖の性感を刺激する。
シュワシュワとかすかに聞こえる、噴出音が、ひどくいやらしい。それが中々止まらず
いまだに漏れ続けていた。
「…お、終わった?愛理?」
千聖はかがみこみ、背後から愛理のお尻に手を当てる。
臀部に敷かれたバスタオルは、まだ温かい小便でぐっしょりと濡れそぼっていた。
…淫猥だ。あっという間にペニスは膨れ上がり、半剥けの状態で屹立する。
当然、マイはそれを見咎めた。
「…千聖、なに愛理のお漏らしでボッキしてんのさ。変態!信じられない!」
「あっ、いや、これは…、なんというか、生理現象?夜立ちって言う…」
ふぅ…と、全てを出し終えて息を吐いた愛理。同年代の二人にお漏らしの最中をずっと
観察され、顔面は紅潮し、Tシャツは汗だくだった。そっと、立ち上がる。ジャージの
ズボンは黒く変色し、ヒップにびったりとまとわりついている。オシッコの臭い。
気持ち悪い中にも、ほんの少しだけだったが、性的に興奮している自分に、いまだ
気づかない愛理だった。ワレメを濡らす小便に混じり、粘液質な分泌物がメスの臭気を
漂わせていることを。
「…ごめん、マイ。そっちの部屋のシャワー使わせてくれない?…どうやら栞菜は
当分出て来そうにも無いから、ね」
「あ、うん。いいけど…千聖!ルール違反だからね、あとでお仕置きするから!」
勃起しっぱなしのペニスを手で押さえながら、顔を引きつらせる千聖。
ふいにユニットバスから、栞菜の声があがった。
『…マイちゃん、愛理を連れてって、千聖にはあたしからお仕置きしておくから!
あと愛理、E−1勝負は、あんた負けだかんねー』
(有原、勝手な事言いやがって…)
どちらかというと、栞菜をお仕置きしたい愛理だったが、今は着替えるのが先だ。
カバンから一式を取り出すと、マイと一緒に部屋を出た。同時に、ユニットバスの
扉が開かれ中から栞菜が出て来る。
床に置きっぱなしのバスタオルをつまみ、重さに驚いた。
「うわー、愛理ったら、どんだけオシッコ溜めてんのよ。絨毯まで…。でも、多い分
あんまり臭くないねえ、薄まっちゃったかな、つまんないの」
「…で、何すんの?お仕置きって…、とりあえず、コレどうにかしたいんだけど」
そう言って、堅くなってビンビンと震えるペニスを栞菜に見せつける千聖。
モジモジしながらも、だんだんと近寄り、子犬のように擦り寄ってくる。
「…ねえ栞菜ぁ、お願い、これ出して、スッキリしたいの…だから、ね、しよ?」
グイ、と肩を押し、くっつく千聖を押しのけた。あきれたような口調で言い放つ栞菜。
「あのねー、君ね?女だったら誰でもいい、穴があったら…なんて態度、良くないよ」
「あ…ごめん、…うん、そうだね。栞菜に失礼なこと言っちゃったね」
素直な態度は好感が持てる。だが、これからするのは「一応お仕置き」だ。
「でも、勝負…ということなら、千聖とセックスしてもいいよ?」
パッと表情を明るくした千聖。再び、栞菜に抱きついた。ベッドに座り、じゃれ付く
ように倒れこむ二人。
「ルールはね、千聖が途中でやめたら負け。あんたがイクまで頑張ったらそっちの
勝ちでいい…」
「え?それじゃ、意味無いんじゃないの?こっちに不利な部分が無いじゃん」
そう言いつつも、あおむけになった栞菜に、千聖はのしかかる。両手で胸を揉みつつ
その狭間に、顔を突っ込んだ。栞菜とは久しぶりのセックス、心が躍る。
千聖は右手を伸ばして、栞菜のパジャマの隙間に手を入れた。下着の上から陰部を
撫でる。
違和感。…なんだ?何かある?
栞菜のパンツの股ぐらに、モコモコとしたオムツのようなものが…。
あっ、これってまさか…。
「栞菜、ちょっと、…ごめん、見るよ」
身体を起こして、栞菜の腰に視線を移す千聖。パジャマをずらし、下着を引っ張った。
内側に貼り付けられているパッド上のモノ。これは…やはり。
「あはは…、今ねぇ、二日目。量多いし、かなりキテるよー」
千聖のペニスが、シュルシュルと音を立ててしぼんで行った…。
血を血で争う、至上稀に見る極℃変態合戦が今、始まる。
(次回へつづく)
- 2008/05/08(木) 02:09:13|
- 41話〜|
-
トラックバック(-)|
-
コメント(-)